2003/10 紀伊半島ツーリング

3日目 紀和町〜魚跳渓〜鳥羽 

白倉林道(銚子川)


 瀞流荘(紀和町)を出て、トロッコで行く湯のロ温泉に行こうと思ったが、道路が10時まで通行止めだったため、あきらめる。
 すぐに河原に下る道があったため、大きめの玉砂利(石ころ)の河原に入いり、水辺にバイクを止めていきなり休憩。
 こんなところまでバイクで入いれるのは、やっぱりオフロードだけだろう。ソフトボール大以上の大きな石ころは、オフ口ードバイクでもちょっと難しい。

 

 左に見えるのが瀞流荘。露天風呂から、この川を眺めることができる。

 今日は早く宿に着きたいし、昨日ハードだったので、林道はパスの予定。
 昨日来た道を戻るピストンルート。昨日寄れなかった、魚跳渓を目指す。
 銚子橋を渡ってすぐ左折して県道760に入いる。しばらくすると道幅が狭くなり、車がすれ違えないほど。
 途中、それらしい絶景があったが、観光地らしき標式もなく走り続けているとR425に出てしまった。
 戻って、川原に下りられそうなところを探す。川原といっても巨大な石がごろごろしたところだ。
 なんとか下りられそうだが、ちょっと口ッククライミングのようだ。
 オフロードのブーツは、一見よさそうだが、底が硬く、意外とふんばりが効かないし、つま先の金具がすべって、危ない。

 

 

 猿のようにぴょんぴょん岩を飛べたらいいなぁと思っていたら、岐阜にも似たような風景があったことを思い出した。あっちはもっと巨大だったような気がする。
 ここは水がとてもきれいで、深いところはとても美しいエメラルドブルーだ。
 少し戻ったところの分岐を進むと、走りやすいフラットなダートがあったので、進んでみる。

白倉林道(銚子川)

 道幅が狭くなってきて勾配もやや強くなり、ちょっと荒れ始めたなと思ったら、中部電力の施設(水力発電?)が現れ、車が停められるようなコンクリートのエリアがあった。
 その先はだんだんガレ始めて、かなりハードな、アタックといってもいいくらいの状態になってきた。
 途中、短かく舗装された区間もまばらにあるのだが、すぐに荒た路面が続く。
 道路にいたらしい猿の親子があわてて逃げていく。もはや、ここは人が来るところではないのかも?
 ガードレールがある区間もあるが、完壁に錆びきって朽ち果て、谷側に落ちかけている。
 やがて素掘りのトンネルが現れた。この他に2つ、計3つあった。入りロの周りも全て岩肌がむきだしだ。
 うまく先に進めず、止まってしまったこと数回、エンストすること数回、シートに座ったままではバランスがとれず、スタンディング・ポジションで走る箇所も多々あり、気分的なものも強いと思うが、自分にとっては、かなりハードなコースだった。しかも、登っている。抜けるのだろうか?
 上の方にきれいなガードレールがあったので期待して走る。

 

 しかし、無情にも目の前に現れたのは、通行止めの頑丈なガードであった。
 抜けられることを期待して、ここまでやってきたのに、また同じ道を戻るのか・・・
 何こう側に向いた標式が無いことから、きっと抜けていないのだろう。



 しかたなく、元来たガレ場を下る。かなり高いところまで来てしまったこともあり、谷は深い。
 ス夕ンディングで山側を慎重に下る。
 気分的なものか、ガレ場は下りのほうが走りやすいような気がした。
 途中、ややフラットな(というか、ガレていない)長い下りでコケてしまった。極めて低速のため、ダメージは無し。
 場所が多少安全だったこともあり、ちょっと気を抜いたのか、フロントが切れ込んでしまったようだった。
 ペットボトルのお茶を持っていたが、今日はほんとうに持ってきてよかったと思った。のどがカラカラだ。
 ペットボトルは、ラフアンドロードのパワークランプボトルケージに入れていたが、落ちることはなかった。



 中部電力の場所に戻ると、舗装路らしき道が上に分岐していたが、おそらく中部電力の施設だろう。確認する気力もなかった。
 道の荒れもおさまってくると、眼下にとてもきれいな、エメラルド・グリーンのせき止められた湖のようなものが見えた。ここまできたのだから、なにかお土産があってもいいだろう。まぁ、ここまでなら別に苦労もないが・・・
 終盤のフラットダートではワイドオープン?車が走っているので要注意です。



 地図に載っていない道は走るべきではないと思ったが、よく見たら薄い線で、途中で途切れた道が載っていた。
 片道8km弱くらいだったが、かなり長く感じられた。



 林道調査隊か、アタッカーのようなことになってしまったが、少なくとも今日の目的ではなかった・・・
 今日は林道無しじゃなかったっけ?
 反省

 途中の道の駅で「さんまずし」と「めはりずし」のセットが売っていたので買って食べてみた。
 めはりずしは高菜でくるまれていて、中にも高菜を刻んだものが入っている。
 さんまずしは、酢でしめたサンマにからしが塗ってあり、両方ともうまかった。

 宿に着いたのは、17:10くらい。林道も走ったしよかったかな・・・