2003/10 紀伊半島ツーリング
2日目 鳥羽〜紀和町
佐賀林道・大又林道
しばらく鳥羽の海岸沿いを走る。このあたりは複雑に入り組んだ入江が独特の雰囲気を出している。
佐渡林道・大又林道
今日は、今回の旅の目的でもある林道を走る。本格的な林道ツーリングは実に久しぶりだ。
R42を尾鷲からいくつかトンネルを抜けた後、佐渡林道へ入いる予定だったが、入りロがよくわからず、橋を見つけたので、右折して橋をわたってみる。
橋をわたると、すぐに細い舗装路とのT字路になり、右に曲ってみた。この道は大又??林道と標識が出ていた。
わりと走った後、林道らしいダートに入いるが、標式もなく不安なまま走る。
最初はこれが佐渡林道(尾鷲側)だと思っていたが、大又林道(熊野側)だった。
細くて荒れた林道がとても苦手な私にとっては、かなり嫌な部類。
ところどころ、コンクリートのような舗装が完璧に砕けており、ただのダートより走りづらく、道幅も狭く、谷もかなり深そう。乗り上げたらコケそうな大きな石や、へルメットよりももっと大きな石もころがっていた。落石?
1速、2速でトコトコ走る。
峠らしき、林業の作業場のような、広く開けたところがあり、そこから走りやすくなるかと思ったが、あまり変わらず。
確かこの前にトンネルがあったと思う。
写真を見ると、とても走りやすそうだなぁ・・・
まぁ、そういうところでしか写真を撮る気にならなかったけど・・・
途中、遊走道の標式もあり、ほんとうに抜けるのか心配になってくる。
川が近くを流れて、だんだん低くなってきたようだったが、なかなか終点の気配もなく、苦手なせいもあって、かなり長く感じる。
途中、タヌキだったのか、かわった動物が道の脇を歩いていた。
また、ロープでさえぎるような区間があり、道の半分が崩れ落ちていたが、オー卜バイなら問題ない。
しばらくすると、またトンネルが現れた。今度は、さっきのものより長そうだし、なんか不気味な雰囲気。入りロは水がしたたっている。
路面は舗装されており、途中から細くなっていた。内側は岩肌が剥き出しで、これが素掘りかと納得。出口は大きな水たまりになっていた。
インターネットで調べたときに、このトンネルがあり、どうやら道はあっていたようだと、ちょっと安心。
トンネルを出ると、すぐに開けた場所があり、オートバイがやって来た。
ライダーは女性で、お互いの来た道と進行方向を確認しあった。この先はフラットで、すぐに舗装路になるとのこと。
今までとは別世界のフラットな道を気持ちよく走ると、しばらくして、舗装路に出た。標式には、備後川林道終点とある。
しばらく走るが、これではR42に戻れないことに気づき、元の道を戻る。さっきのトンネルからしばらくしたところに分岐があったので、そこをめざす。
トンネル側から見て、右側、やや登りのような道を走る。これが佐渡林道だった。
道幅は若干狭くなるが、充分。2速、3速で気持ちよく走れる。午後4時を回っていたので、そのせいもあって、ちょっと飛ばしぎみ?
多少ガレているところもあったが、道幅も充分なので、それなりに楽しい。
さっきの彼女もあそこで会うまえに、この分岐を見ていたらしかったが、こっちにしていればよかったのに、と思う。
こちら側には短かいトンネルがひとつあった。
峠らしき、開けたところをすぎると、一気に下る。
そこそこ荒れているくらいなのだが、下りは苦手なのと、久しぶりの本格的な林道、そして前半の苦手なコースで、腕や手がちょっときつくなってきた。
フラットな杉の木の並木の土の道を抜けると、なんとゲートが閉まっていた。
しかし、鍵はかかっておらず、「開けたら閉めてください」との標式が。
反対側から来ていたら、きっと入らなかっただろう。
ゲートの先はまたフラッ卜ダート。今までのフラストレーションのせいか、ちょっとワイドオープン。すぐにR42に出た。入ったところより、尾鷲側に戻ったところだった。
佐渡林道は地図(ツーリングマップル2002年4月)には崩落通行止とあったが、それらしい箇所はなかった。
この日の宿の紀和町、瀞流荘に着いたのは、17時40分、朝から時間が気になっていたが、調度よかった。あと1本林道を走っていたら、やばかったな。
食亊の後、ジャグジーと温泉で、疲れた体を癒す。
1万2千円と、ちょっと高いが、食事も施設も満足いくものだ。