朝起きると外は静かだったが、雨が降っていた。小雨より若干強めの感じ。
午後は晴れの予報だったので、止まないかと期待したが、朝食後も降り続けていた。
あきらめて雨具を着込み出発。フードはじゃまだったのでヘルメットだけにした。
自転車道を探したが、わからず、そのまま県道、国道を進んでしまった。
小郡まで13kmくらいのところだったか、偶然、自転車道にでた。というよりも、走っていた広めの歩道に自転車道の看板があったのだ。
自転車道はトンネルを脇道に逸れてくれるなど、安心して走ることができる。
ただ、昨日の台風のせいで、濡れた小枝や葉っぱが落ちているので、下りであまりスピードを出せないし、フロントのグリップが怪しい感じで、ちょっとひかえめに走らざるを得なっかた。
小郡（新山口）近くで、雨がやんできたため雨具を脱ぐ。ズボンの方は中がかなり濡れていた。最初は汗だと思ったが、蒸れによる水滴だと思う。
一応、防水透湿素材なのだが、自転車をこぐという運動ではしかたがないか・・・
雨具：ROUGH&ROAD デュアルテックス コンパクトレインスーツ オートバイ用だが、自転車用のものだと快適なのかな？
今日は大久野島に行きたいと思っていたので、新山口から電話で船が出ているか確認すると、今のところ欠航とのことだった。
とりあえず、船の出る三原まで切符を買った。
新幹線はこだまの自由席だが、左右２列席で、デッキも広めだし、大きな荷物を置けそうなスペースもあった。（お弁当販売のカート用のスペースかも？）
自転車は最後部席の後ろに置いた。
三原に着く前に再度、船の運行状況を聞いて見ると、運行しているとのこと。
残念ながら、13:15の便が出た直後だったので、次の便の16:05まで三原の街をブラブラして時間をつぶした。
この船は高速船で、自転車をそのまま乗せることはできないため、駅から港まで輪行袋のまま運んだ。約５分程度だが重い。減量すべきか？
大久野島までは23分。着いたらそのまま組み立てて島内を一周しようかと思ったが、桟橋に休暇村からの送迎バスが僕だけのために来ていた。
せっかくなので、バスに乗って休暇村に行く。
休暇村は想像していたよりも、立派なものだった。
自転車を組み立てていると何かが近づいて来た。なんの気配かわからなかったため、おそるおそるそちらに目を向けると、なんとウサギだった。
この島には300羽ほどのウサギが放し飼いになっているのだが（野生といったほうがいいのか？）、こんなに早く、こんなに近くでごあいさつとは。えさが無いので申し訳ない気分。
走りに不要な荷物を部屋において島をまわってみる。
時刻は17:00を少しまわったころ。
展望台に行く登りを勢いよく漕いでみたが、すぐに疲れて降りてしまった。体力激減。
展望台に出ると、ここにもウサギがいた。ドテッと道の脇に寝そべっている。
大久野島には日清・日露戦争時代の要塞島、第二次世界大戦中の毒ガス工場という歴史がある。
島にたくさんウサギがいるが、毒ガス製造時には実験に使われていたとのこと。
島内の観光スポットのメインはこれらの施設跡（廃墟）。
展望台の先に砲台跡、兵舎跡があり、建物のなかに入れるのだが、日が落ちかけていることもあり、ちょっと不気味だ。他に人はだれもいない。
その先の道がよく分からず、薮の獣道のようなところを進むと、下りの階段になっていた。
すぐに道になると思ったが、ずっと階段。
やがて、薮のようになって、まさか行き止まり？と思ったら、また兵舎跡に出た。
一見行き止まりのように思えたが、島の外周の舗装路につながっていた。とても来た道（階段）を引き返す気力、体力は無かったため、ホッとした。
舗装路を休暇村に向けて走っていると、毒ガスの貯蔵庫跡に出た。ここは建物の老朽化が激しいためか立入禁止。
海側は日が落ちていて、とてもきれいだった。
休暇村に着いたのは18:00ごろ。
自転車から降りるとウサギが寄ってくる。
芝生に寝転がると、ウサギが乗り掛かってくる。えさは無いんだよと言っても通じる訳は無い。
餌目当てとはわかっていても、かわいくてしょうがない。
しばらくウサギを見ていたが、きりが無いので切り上げて？部屋に戻る。
夕食はけっこう豪華。
最初に写真を撮ったあとから、魚の煮物、茶わん蒸し、お吸い物も出てきた。
最初は、穴子の蒲焼き、タコの刺し身に山葵の細切れをあえた酢の物。お造り、鍋ものだったかな。
デザートはフルーツのバイキング。
部屋からの眺めもとてもいい。
けっこう満足。
